2月某日、山口県公認心理師協会 被害者支援領域研修会にて【暴力被害によるトラウマからの回復〜トラウマの理解と心理支援〜】というテーマで講師をさせていただきました。
実はこの研修は昨年3月に開催の予定だったのですが、コロナ禍のため止むを得ず直前に中止になってしまいました。それが今年オンライン形式での研修に変更となり、一年越しでの開催となったものです。
研修の様子をご報告いたします。
トラウマには様々な形態がありますが、今回は暴力被害によるトラウマに特化したお話をさせていただきました。
人から傷つけられる体験によるトラウマをより理解していくために、まずは研究の歴史やトラウマ・インフォームドケア（TIC）の流れ、さらには複雑性PTSDや発達トラウマ、神経生理学的なトラウマ反応の仕組みについてお話しさせていただきました。
そして後半では、回復への道のりや具体的な対応のコツとしてトラウマ・インフォームドな話の聴き方である「５つのステップ」をご紹介しました。
さらに、支援者も間接的にトラウマを受ける可能性があること、だからこそ支援者自身のセルフケアが重要であることをお伝えし、最後に支援者も応援されるピア・スーパービジョンを実際のデモンストレーションを通して見ていただきました。
今回は慣れないオンライン研修だったことに加え、危うくパソコンの充電がなくなるかもしれないというトラブルで皆さまにご心配をおかけしてしまいました。しかしながら、事務局の方々と参加者の皆さまの温かいご理解とご協力のおかげで、5時間の長い研修をなんとか終えることができました。
一年越しに念願かなっての研修で、講師にとっても嬉しくまた充実した時間となりました。
山口県公認心理士協会事務局の皆さま、研修参加者の皆さま、どうもありがとうございました。
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