ご報告が遅くなりましたが、3月某日、公的機関の心理職の方々を対象にした研修にお邪魔させていただきました。
研修は当初、対面で予定されていましたが、緊急事態宣言の再度の発令を受け、やむなくオンラインで行われることとなりました。
そのときの様子をご報告いたします。
今回は「トラウマケア〜身体感覚を通じた実践〜(講義と実習)」というタイトルでお話しをさせていただきました。
トラウマについて身体的な視点からさらに理解を深めること、
身体が教えてくれるサインをヒントに具体的な支援に活かす方法について、
実習を交えてご紹介すること、などが主なねらいです。
トラウマに対するアプローチには、認知行動療法のように認知を司る“人間脳”からアプローチしていく「トップダウン型」と、身体のレベルからアプローチしていく「ボトムアップ型」があります。
今回は後者の「ボトムアップ型」について取り上げることにしました。この「ボトムアップ型」のアプローチ法について少しでも理解があると、現場での実践可能性の幅が広がるからです。
研修では、身体が出すサインから脳の“モード”を見分けていただく練習をペアワークで行い、それぞれの“モード”に応じた対応について基本的な考え方をお伝えしました。
さらにあまり時間は取れませんでしたが、具体的なトラウマ反応(フラッシュバックや強い感情の扱い方)などについても触れ、最後は私達支援者のケアについてもお伝えし、セルフケアのワークで終了しました。
みなさん熱心に集中して聴いてくださり、あっという間の2時間30分でした。
まだまだ遠隔での研修に不慣れなのですが、それでも参加者や主催者のみなさんがカメラの位置やマイクなど様々にご協力くださり、本当に助かりました。
今回の研修が、少しでも現場での実践にお役に立てていただけるものであったことを願って止みません。どうもありがとうございました。
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Center for HEARTはこれからも、困難を抱えている方の支援をされている支援者の方々を支えていく活動を継続していきたいと思っております。
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