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【学会発表のご報告】日本心理臨床学会 第42回大会 自主シンポジウム 開催

 

去る2023年10月1日(日)、日本心理臨床学会第42回大会(web大会)にて、「セクシュアル・トラウマ・インフォームドケア(STIC)のその先へ−レジリエンシー・インフォームドの重要性をCommunity Resiliency Modelを通して考える–」というテーマで、自主シンポジウムを開催しました。同時刻に多種多様なシンポジウムが開催されている中、50名を超える方々がご参加くださり、たくさんのご質問やコメントが寄せられるなど、大変活発で有意義な時間となりました。

 

 

 話題提供ではまず、国内でもここ数年で急速に広まった「トラウマ・インフォームド・ケア(TIC)」について、時代的変遷とそのエッセンスも含めて確認したのち、一昨年の同シンポジウムで私たちが提唱した「セクシュアル・トラウマ・インフォームド・ケア(STIC):性的トラウマに配慮のあるケア」について、その意義もあわせて再度紹介しました。続いて、今回のシンポジウムのテーマである「レジリエンシー・インフォームド・ケア」の視点について、海外の研究や動向もあわせて触れたのち、その具体的な実践モデルの一つである「Community Resiliency Model(CRM;コレモ)」をご紹介しました。

 

 

終了後のアンケートでは、平均満足度が8.7(10点満点中)と高く、心に残ったキーワードとして「トラウマは公衆衛生課題」「STIC」「(自律神経系が昇降しても)“大丈夫ゾーン”に戻って来られれば大丈夫」「リソースに気づく(視点)」「コレモ」などが挙げられ、ご回答くださったほぼ全ての皆さまが、ACE(Adverse Childhood Experiences)やPCE(Positive Childhood Experiences),STIC,CRMについて、もっと学びたいとお感じになられたようでした。

 

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。